ポズナー手がかり:注意
的に反応する。手がかりはだますことも
この訓練について
小さな目印が画面の片側に一瞬光るか、その方向を指し示します。続いてどこかにターゲットが現れるので、できるだけ速くそれに反応します。多くの場合、手がかりはターゲットが実際に出る場所を指していますが(有効な手がかり)、ときには間違った方向へ誘導します(無効な手がかり)。速い反応と遅い反応の差こそが、この課題の狙いそのものです。
鍛えられる力
鍛えられるのは潜在的な空間的注意、つまり目を動かさずに心の「スポットライト」をある場所へ移す力、有用な手がかりに素早く焦点を合わせる力、そして手がかりが誤りだと分かったときに注意を解いて向け直す力です。要するに、視野全体に注意をどれだけ速く柔軟に配分できるかを磨きます。
歴史
これは1970年代後半、認知心理学が注意を眼球運動とは切り離して測ろうとした取り組みから生まれました。マイケル・ポズナーの1980年の論文以降、この分野で最も多く追試された実験設定の一つとなり、神経心理学の臨床(半側空間無視・ADHD・局所的な脳損傷の影響の評価)へ、そしてのちには数えきれないほどの実験室版やオンライン版へと広がりました。
考案者と時期
アメリカの心理学者マイケル・I・ポズナー(Michael I. Posner)が考案し、1980年の論文「Orienting of Attention」(Quarterly Journal of Experimental Psychology)で紹介しました。反射的なバリアントと「復帰抑制(inhibition of return)」効果は、1984年にポズナーとヨアブ・コーエン(Yoav Cohen)によって記述されました。
トレーニング方法
視線は中央に固定したまま、手がかりの方へ目を走らせたくなる衝動を抑えましょう。鍛えるのは注意を動かすことであって、目を動かすことではありません。両方の手がかりタイプを練習してください。自分の意志で追う中央の矢印(内発的)と、自動的に注意を引きつける周辺のフラッシュ(外発的)です。無効な試行に注目しましょう。誤った手がかりを手放して向け直すことを学ぶ点に、向上の大部分があるからです。
練習時間の目安
短いセッションが最も効果的です。だいたい5〜10分を週に数回くらい。速くて反復的なため注意はすぐに薄れます。長いブロックを延々と続けるのではなく、機械的になる前にやめましょう。
科学的根拠
確固として確立されているのは基本効果そのものです。有効に手がかりが示された場所には速く反応し、無効に示された場所には遅く反応します。そして手がかりとターゲットの間隔が長くなると、その有利さは反転して「復帰抑制」になります。これらの知見は頑健に再現され、この課題は信頼できる実験室指標です。一方ではるかに弱いのが、これを反復すれば日常の注意・読書・全般的知能が良くなるという考えです。この種の練習からの幅広い「転移」はおおむね実証されておらず、これは注意を測るために作られたものであって、注意を向上させるためのものではありません。向上は主に、この特定の課題が上達したこととして捉えてください。
おすすめ
視線は中央の点に貼り付け、動かすのは注意だけにしましょう。目が手がかりへ流れているのに気づいたら、速度を落として仕切り直してください。
よくある質問
手がかりを見てもいいのですか?
いいえ。目を中央に保ったまま注意を移すことこそが狙いです。目を動かすと、別のもっと簡単な課題になってしまいます。
手がかりが指した場所なのに、ときどき反応が遅くなるのはなぜですか?
手がかりとターゲットの間に十分な時間が経つと、すでに確認した場所から注意が押しのけられます。その遅れは復帰抑制と呼ばれ、正常でよく記録された効果です。
これで日常生活の集中力が高まりますか?
この課題が速くなることは確実ですが、その効果が日常の集中や勉強に波及するという証拠は弱いものです。万能薬ではなく、精密な注意のトレーニングとして使ってください。
バリエーション
よくある変種としては、自分で解釈する中央の矢印や記号(内発的手がかり)と、自動的に注意を引く周辺のフラッシュ(外発的手がかり)の対比、手がかりとターゲットの間隔を変えて促進と復帰抑制を切り分けるもの、手がかりが有効である頻度を変えるもの、そして単に検出するのではなくターゲットを識別させる弁別版などがあります。